
ホットクックを導入してから、たぶん一番多く作っているのが豚汁です。
ホットクックには、「具だくさんみそ汁」というカテゴリがあり、好きな野菜や肉を入れるだけで、美味しいみそ汁を作ってくれます。
鍋で作ろうとすると、煮える順番を考えたり、根菜は時間がかかるのでつい敬遠しがちな豚汁ですが、ホットクックなら投入するだけなので、とっても楽&栄養満点の豚汁が作れます!
管理栄養士の立場から、豚汁の魅力を語りたいと思います。
たんぱく質を補える
標準的な体型の女性では、1日に主菜として、卵に換算して4~5個分のたんぱく質を摂取する必要があります。
ざっくりした目安量として、
朝:目玉焼き1個
昼:豚肉両手一杯分
夜:焼き魚1切れ、納豆1パック
くらいをご飯や野菜のおかずとは別に食べる感じです。
1日2日ならできても、毎日達成しようとすると意外と難しいです。
豚汁は、その名の通り豚肉を入れるので、野菜のおかずにたんぱく質を加えることができます。
ちなみにホットクックなら、冷凍肉でもいけます!
豚肉にはビタミンB1が豊富
これから暑くなり、熱中症患者さんが増加します。
今はコロナのせいで、ただでさえ医療施設がパンク寸前です。さらに熱中症になると、一時的に体温がかなり高くなるため、コロナとの区別がつかずに搬送を拒否されてしまうのではないかという懸念が広がっているそうです。
熱中症にならないために、暑さ管理や水分管理はもちろんのこと、日頃から熱中症になりにくい身体づくりをすることがとても大切です。
そして、炭水化物を身体の中でエネルギーとして使うには、ビタミンB1が必須です。
つまり、ごはんやパン、麺などをたくさん食べても、ビタミンB1が不足するとエネルギーにならないので、全く元気が出ません。
ビタミンB1が足りない状態が長く続くと、脚気(かっけ)と言われる病気になり、昔は多くの人が命を落としました。
江戸時代には「えどわずらい」とも言われ、庶民ではなく、武士など上流階級の人が原因不明の病(脚気)で亡くなっていたのです。
原因は、精米技術の進歩です。精米すると取り除かれる部分(胚芽等)には、ビタミンB1が豊富に含まれています。庶民は玄米や雑穀しか食べられませんでしたが、上流階級の人は白米が食べられたがために流行した病だったということです。
現代人も白米を食べる人が多いでしょうから、意識的にビタミンB1を摂取しなければなりません。
ビタミンB1は肉や魚など、主にたんぱく質を多く含む食品に豊富に含まれています。ビタミンというと野菜、というイメージがありますがそうではないんですね。
ビタミンB1は、肉の中では、豚肉に多く含まれています。
これから暑くなるので、ぜひ意識的に食べ、豚汁の中にも量を増やしてみてください。
ちなみに、ビタミンB1は、魚ならうなぎに多く含まれています。
だから暑くて熱中症になりそうな土用丑の日はうなぎなんです。まさに先人の知恵ですね。
色々な野菜・きのこ・こんにゃくを入れられる
豚汁の魅力のひとつは、何を入れても美味しいこと。
好きな野菜をふんだんに入れています。
私が、味の面で絶対に欠かせないと思うのが、ごぼうと長ねぎ。 下処理が大変なごぼうはいつも、生協の冷凍ささがきごぼうを使います。
にんじんからビタミンA、きのこから食物繊維、その他の野菜からビタミンCというように、食材を増やせば増やすだけ、さまざまな栄養を摂取出来ます。
ホットクックユーザーは絶対、鍋で作る場合でも、ぜひ豚汁を食べましょう!